新解さんリターンズ

みなさん、北海道ですか？　…そりゃあよかったですね。あたしは相変わらず静岡ですよ。お留守番隊　静岡支部…(悲)

ダサダサタレント事務所のダサダサイベント、楽しんできてくださいね。

あたしは日常を生きます。

んあ？　何よ？　別にすねてなんかないですよ。行かなかったのは自分で決めたコトですし、ホントはね、チケット取れてたんです。

FC抽選の時、元締めを送り込むためにあたしもエントリーしたんですが、みんな当っちゃって、元締めは自分のエントリー分を生かしたので、あたしの分は流したのです。

だからね、当らなかったわけじゃないの。いや、むしろ選ばれていたの。

「お前は来てもいいぞ」

と、北海道さんに呼ばれていたものを、

「いいえ、今回は辞退致します」

と丁重にお断りさせて頂いたのです。

「すみません、先立つものがないので…」

非常に悲しい理由です(泣)

さてと、話を変えますか。

みなさんからご好評の《新大泉国語辞典》。
先にも書きました通り、「新明解国語辞典の主観的な物言いは大泉さんに似ていやしないだろうか？」と言う疑問を投げかけたところ、予想していなかったお返事を頂いて、わたくし、ひどく舞い上がってしまいました。

そこから洋ちゃんが思いそうな言葉を使って《新大泉国語辞典》を考えているのですが、ふとわたくし、原点に立ち返ろうと思い立ったのであります。

“原点”とは何か？

それは、

《新明解国語辞典》とは何か？

と言う問いであり、もっと言えば、

類稀な人格を持った「新明解さん」とは一体どんな人物であるか？

と言う問いなのであります。

しかし、だからと言ってむやみに《新明解国語辞典》を頭から読んでいては、多少時間がもったいない。できることなら、もうちょっと端的にまとまったものを読んでしまいたい。

そう思い、あたしはあたしの新明解さんとの出会いの場である赤瀬川原平さんの著書『新解さんの謎』を本棚から引っ張り出してきたのであります。(この間『新明解さんの謎』って書いちゃったけど、微妙に間違えてましたね)

と言うわけでココで、『新明解さん』の呼び名を統一するコトにします。原点に返ると言う意味合いからも、ココは原平さんの本の中で呼ばれている『新解さん』がふさわしいのではないかと思いますので、今後、《新明解国語辞典》の中の割と強引な男性(と思われる)人格を、

『新解さん』

と呼ぶコトにします。

あたしと「新解さん」は、10年前に知り合いました。その頃赤瀬川原平さんは、頻繁に本を出していて、それらがことごとくあたしのツボのど真ん中を刺激するので、もう「赤瀬川原平」と書いてあるものはとにかく買う、と言う感じだったのです。

元々は３D写真の本を買ったのが原平さんとの出会いだったように思います。

昔流行った、同じような写真が２枚並べてあって、焦点の合わせ方を変えると、二次元であるはずの写真が立体感を持って浮き出してくる、と言ったものですよ。

それから「トマソン」に入って…トマソンって言うのは、街の中にある、何か意図されてそこにあるような、でも本当は偶然そうなっちゃった、無意味なんだけども非常に存在感があるもの…

それを観察して歩くのが「路上観察」であり、その研究をするのが「路上観察学者」なのです。

とにかく、原平さんの書かれるものがいちいちあたしのハートをワシッと掴むので、勝手に師匠と慕ってしまうほどでした。

そんな時に出版された『新解さんの謎』も、当然あたしを虜にしました。

そしてすぐさま《新明解国語辞典》を購入。実際の辞書を確かめながら『新解さんの謎』を読むと、これまた最高なのですよ。

それが10年前です。文庫になった時も買って読みましたから、10年ぶりってわけじゃないのですが、少なくとも５年ぶりに読む『新解さんの謎』。

おもしろい。

どんどん読める。笑える。もちろんあの頃と同じように、傍らには《新明解国語辞典》を置き、出てくる言葉をいちいち引きながら、

「うはは、ホントだ」

「あ、第４版には載ってないや…」

なんて思いながらです。

ですので、《新大泉国語辞典　第三版》はちょっとお預けですよ。

とりあえずは「新解さん」のひととなりの把握から入りなおします。

なんだったらみなさんもどうですか？　「新解さんの謎」。

特にお留守番隊にはおススメですよ。ちょっとは寂しさを埋められますからね。３日間、せつないから(泣)