「おいしさ」と「おいしさ」を天秤にかけました。

コンビニで見つけました。

99％ってどうよ？　ほぼ現物ってコトでしょ？
カカオ99％ってコトは、ほぼカカオってコトでしょ？

おもしれー。

あたしはコンビニのお菓子売り場で不敵な笑いを漏らしたのです。

隣りには「カカオ」それぞれ「86％」「72％」があり、きっと％が下がるほどに食べやすいお味になるのではないだろうかと推測できます。(だって、箱に△に！のマークが描いてあって、『非常に苦いチョコレートです。』って書いてあるんだよ？)

「99％」「86％」「72％」

普通ならば、ここは無難に「86％」にしておくのが賢い人間です。しかし、３つあるものの中間を選んでしまっては、結局中途半端に終わってしまうのです。

そんなのはもったいないッ!!

中途半端は、カレーの辛さだけで充分だッ!!　(中辛バンザイッ!!)

「86％」に伸ばしかけた腕を、微妙に横にスライドさせ、あたしは「99％」を手に取りました。

それを買うコトによって発生する話題・笑い・なにかしらのリアクション…それはきっと、あたしの人生やブログのこやしになってくれるでしょう。

…それっておいしいじゃん。

味覚的なおいしさではなく、ネタとしてのおいしさを選んだのです。

あたしはッ!!　悪魔に魂を売ったのさッ!!

さっそく翌日会社に持っていき、Oさんにひとかけらあげました。一応今後のお付き合いに支障をきたすといけませんので、なまら苦いコトは告げて。

恐々とひと齧りするOさんと同時に、あたしは自分もひと齧りしました。やっぱり自らも熱湯コマーシャルです。(そう言う意気込みってコトね)

しかし、Oさんのひと齧りとあたしのとでは、面積に違いがありました。あたしは半分食っちまったのです。

動物は、苦いものは食べないんですよ。苦いものは「毒」だから。人間だけなんだってさ。ピーマン残しちゃダメなのは…

あたしの動物的味覚が、非常ボタンを押しました。ナースコールも押し捲りです。

だ、だれかぁー。砂糖水プリーズッ!!!

(￣□￣;)!!!!

Oさんと同時に給湯室になだれ込み、あたしは淹れてあった紅茶に砂糖を投入。一気にふたりして飲み干したのでした。

「こ、これは…」

「強烈だったね…」

一呼吸置いて席に戻ると、あたしは後悔と共に「カカオ99％」を箱にしまい、引き出しにしまいました。

「Oさん、ごめん。なんか、ずいぶんテンションを下げてしまったね、あたしは」

「いやいや、こう言うものは一度は試してみないとね」

Oさん、あたしの意図しているコトを充分理解されていらっしゃいます。
(　 ￣ー￣)ｂ　グッジョブッ!!

その後、30分くらいは口中後悔でしたね…
もう、散々だよ…

そして、後輩のＮくんにもおみまいしたんですが、本気で軽く怒らせちゃって、 もう完璧に「９９％」封印か??　と思ったんですが、それじゃもったいないと思い、煮溶かして砂糖とミルクを入れて、ココアにしてみました。

なにぶん会社ですので悠長に湯煎なんて掛けられません。だからマグカップにチョコと水入れてレンジでチンッ!!

なんせ濃度が濃いので、立ち込めるニオイも強烈です。一瞬にして世界をココア色に染めてしまいます。

途中、なんか爆発音が響きましたけど気にしないでいたら…やっぱり爆発していたらしく、チョコが飛び散っておりました。凄惨な光景でしたよ。

一応ね、飲めました。念のためね。普通のココアです。ちょっと油浮いてたけどね。

そんなワケで、ここにこうしてネタとして成就致しました。当初の計画は大成功ッ!!　ってコトで(汗)