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2006/02/09

「浅丘ルリ子ヘアー」だもん

『博士の愛した数式』を観てきました。水曜日はレディースデーで1000円なのでね。

非常に空いてるスクリーンで、しかもちょうどいい距離のど真ん中っていう席でした。

本編前の「子ぎつねヘレン」の予告でもうすでにあたしの頬を伝いまくる涙は視界を曇らせ、なんだったらコンタクトまで流そうってな勢い。

なんだろう?? ホント。親子もんと動物もんには弱いなぁ…動物の子供なんて映ってるだけで泣けてくるもんなぁ…

ストーリーなんて二の次だよな、きっと。「きつね走った」っつって泣くぞ。おらぁ号泣すっど。

それに、予告で泣いてるのはどうだ? あまりにも恥ずかしすぎやしないか?

「子ぎつねヘレン」恐るべしッ!!!

いや、「子ぎつねヘレン」の予告の感想ではなく、「博士の愛した数式」です。

元々、あたしは数学好きなんです。学生の頃はとにかく数学の問題を解いてれば幸せっていう少女でございました。

映画の中でも「直感は大事」って言ってましたが、あたしは勘が良かったんだと思うんです。頭が良かったって言うよりね。

数学の問題解く時って、数式とか法則とかっていう「道具」の中から、「これとこれ」って感じで使うものを選んできて、トンテンカントンテンカンと問題を崩していくんだろうと思うのですが、その「道具」の選び方が上手かったんです、きっと。

そして解答用紙に書かれた簡潔な解き方にうっとりするようなおかしな少女だったんです。

でもね、だから、この映画をいちいち納得して、吉岡くんが黒板に書いたり貼ったりする数式を目をキラキラさせて見ていられただけ、きっと他の人よりお得だったんじゃないかと思って。

だってまるで、数学の授業でも受けてるみたいだったんだもの。おもしろかったな。

「友愛数」なんて説明をされた時、ドキドキしちゃったものな。

すげーッ!! 素晴らしいッ!! って。心の中で拍手したもん。

肝心の物語はと言いますと、割とあっさり表現しちゃった感じ。心の動きも表面だけだったので、「なんで?」って場面も多々ありました。

なんでそこまで主人公や息子のルートが博士に敬愛の念を抱いたのか??

「あるところに記憶が80分しか持たない数学の博士がいました。
そこへ家政婦親子がやってきました。
3人はとても仲良しになりました」

「なぜ?」

って感じ。

だって80分しか記憶が持たないおっさんですよ? しかも数学と野球にしか興味を示さない。毎日毎日同じ質問をされ、同じ話をされる。
主人公が認知症の老人の介護をしてきたって言うなら話はわかるけど、普通の家政婦さんです。そんな人が、博士みたいな人の担当になったら、尊敬する前にうんざりしちゃうんじゃないかと思って。

毎日11時から7時までの8時間労働。
…お休みってあるのかな? とか、バックグラウンドの方に目が行っちゃうのです。逆にそこから説得力のある作品は、無条件に素晴らしいと思う。

なんの矛盾もなくそこに存在し続けていた人たちの数日間の出来事、って感じを自然に出せるような人はいないだろうか??

それからいちばん肝心な「博士の愛した数式」の意味が説明が不十分で、なんで「愛した」のか? このお話のタイトルなのか? って言うのがわからず終いで残念。

原作読んだ方が良かったのかなぁ。

あ、タイトルの「浅丘ルリ子ヘアー」はですね。エンドロールに出てきたの。そういう担当スタッフがいたんですね。「浅丘ルリ子の髪型に全力を注ぐ人間」が(笑)

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コメント

う~ん。。。
邦画好きな私でも、なんかわざわざ行くまででも無いかな?って思っちゃった。(笑)
もうね、何となく想像ついちゃったね。
ことぶき隊長の感想だけで。
予告は見てたから、それでよし、って感じになってたんだけどね。元々。(苦笑)

子ギツネ~はねー!!
私も目が潤んだよっっ!!
ありゃあダメだよ。卑怯な予告作ってくれちゃってねぇ~(笑)
やっぱ動物もんはやられちゃうなぁ~
この予告観たときは、是非映画館で観たい!!って思ったよ。

投稿: ひなた | 2006/02/10 01:08

おはよーです。
私も見ましたよー博士!
その前の予告も!ヘレン!!
私はあそこで号泣しそうになりました(笑)

何がいいって、純君(吉岡君)の授業が
一番面白かったです。
あんな授業だっら、あのクラスの一年間の
数学は本当に楽しいだろうなぁ…って。
映像がとても優しくてよかったです。
原作はすごくいいみたいで
原作を読んだ方たちは、あの話を2時間の
映画にまとめるのは無理があったとか
いろいろ意見もあるみたいですね…
結局話が分かりづらくなっているって。

ま、なんにせよ私は吉岡君が見れて
結構満足なのでした(笑)

投稿: にゃにゃ | 2006/02/10 11:05

★ひなたさん
ひとつの完成された世界があって、それを別の方法で表現しようとした時に、結局伝えられずに残ってしまうものがあるワケです。

そう言う印象でした。あの映画は。

数学の面白さを伝えたいのか、記憶に残らなくても育まれた友情・愛情みたいなものを描きたかったのか…ちょっと中途半端だったかな?

とにかくにねぇ、浅丘ルリ子のアイラインは見事。それに尽きるね。

「子ぎつねへレン」は…劇場で観たらもう外に出られない人になっちゃうから(顔がグシャグシャになっちゃう)、見ないわ。(キッパリ)
だって予告でこれだけ泣いちゃったもの。
「潤んだ」なんてもんじゃないさ。号泣寸前だったさ。寸止めしたさ。急いで「でもキタキツネって実際汚いじゃんッ!!」とか、一生懸命自分を引き戻したもの。

★にゃにゃさん
そうそう、吉岡くんみたいな授業をしてくれたら、数学って楽しいよね。

あたしも高校の担任がわかりやすい授業をする人で、やっぱりああ言うパネルを自分でいっぱい作ってました。スケベで人間自体には多少問題アリだったけど、教師としては非常に評価してましたねぇ…

吉岡くんの寝癖が…パンフレットにまであの写真で笑えました(笑)

たぶん、原作は素晴らしいんだろうと思います。
あのくらいの薄さならすぐに読めるかなぁ…帰りにちょっと本屋さん寄ろうかな。

投稿: ことぶき | 2006/02/10 12:46

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