« どっちも間違ってない | トップページ | 2006年上半期残念大賞 (早ッ!!) »

2006/01/16

例え5mmでも、前へ

これがモリが肋骨を骨折したために大声を出せず、ささやくのが精一杯で逆に役にぴったりで『これぞ、怪我の功名』になった…

洋ちゃんがオカマの役ですね毛剃ってがんばった…

これがあの、 『ライナス』ッ!!!

思いっきり呑まれました。すごくいい。切ない…そして…

洋ちゃんの足首…      (が、どうしたよ)

やっぱり、なんか、舞台はいいねッ!! ドラマと違って見ているこちら側にも想像力を働かせる(ここは三鷹の駅だ、とかこのセットはさっきの場面とは違うんだぞ、とか)責任と言うか、楽しむための努力をするスペースがあるから、入り込めた時にちょっとうれしい。
※この場合の「ドラマ」と言うと、あの木10の動物園を思い浮かべてしまいますが、そうじゃなくて、一般的な全てのテレビドラマです。念のため。

最初、ハルちゃんが駅に現れた時は、正直とまどいました。これはすごいコトです。

大泉洋と言う人間はですね、あたしの好きな人ですから、もちろん「男」として認識してるワケですよ。かわいいかわいいと言いながらも、そこにすっと立たれたら、もう息も出来ないくらいやられるワケですよ。

さぁさぁ、今、あなたの好きな男性が、ステージ袖から登場ですッ!!!

はぁぁいッ!!!

って言ったら… “あれ”です。
人間、こう言う時には激しく動揺するのですね。初めからオカマの役だとわかっていても、いざ目の前に現れると、一瞬

「あれ、だれ?」

「いやにキレイな足だね」

「つうか、見たコトあるよ? この人」

「…洋ちゃんにそっくりだねぇ…」

「……」

「…よ、洋ちゃんだねぇ…」

と、意識が錯乱致しました。役者冥利に尽きるしょ? 洋ちゃん。

でもそれは最初だけ。すぐにストーリーに呑まれて一緒に渦の中ですよ。

確かに、モリの役は静かに正論を言いながら諭していって、でも裏を返せば誰のためでもなく、自分のために動く人って言うのが伝わってきました。あの押さえた演技はよかったなぁ…申し訳ないけど…よかったなぁ。

洋ちゃんのハルちゃんも、女の人のヒステリーってこうなんだよね、って感じでよかったです。でも強くないのよね、弱々しいの。母性本能発動しちゃうくらい。そこが女と違うのかな? 女はきっと、もっとしたたか
だからハルちゃんは…かわいいのよ。 (そうきたか)

モリに「別れないで」ってすがるところ、見てるこっちも

お気持ちお察し致します。

って気持ちでした。相手がモリだもの。いや、モリだからってワケじゃなくて、これが音尾くんでもほかの人でも、あんまり仲の良すぎる人を前にして、感情をさらけ出すような演技、しかも「行かないで」「捨てないで」って…こっ恥ずかしいだろうな、って。

でも、それをなだめようとするモリが…やさしくて男らしかったなぁ。洋ちゃん。あれなら多少顔が大きかろうが、女は惚れちゃうのよ。男はねぇ、懐の深さよ。

だからとっても好きな場面だけど、だからもうちょっと改善の余地があるぞ、と思いました。いろいろ経験した今の洋ちゃんなら、もうちょっとハルちゃんの気持ちをだせそうだな。モリ相手でも。

特典映像のイナダさんがお気に入りの場面、陽子が窓を開けて外を眺めるところ、あたしも好きです。ああ言う描写は好き。演技だけ、突き詰めれば「目線だけの演技」とか。

琢ちゃんの役は…主役の割に実りがすくなかったねぇ。ただ立ってるだけだし。でもさすが先生。大丈夫、アップでも40半ばの父親に見えましたよ。17歳の娘のいるお父さんはさすがにきつかったけど、10歳くらいの娘なら全然OKだからねッ!!! (褒めてるの?)

それから、どうもあたしはイナダ組では、Jくんが好きらしい。「LOVER」の時のジュンコも、えらいツボったもの。

そんなわけで、とてもよかったのです、ライナス。
BGMのせいで台詞が聞きにくいところもあったけど、まぁ、それはいいでしょう。

イナダ組のお芝居は、「亀屋」と「カメヤ」と「ライナス」しか見たコトないですけど、だから最近のものだけなんだけど、なんだろう…切なさが残るのよね。きゅっと胸を締め付ける切なさ。だけど気持ちのいい切なさなんです。

物語は始まりと終わりと、それほど何が変わったと言うワケでもなく、ハッピーエンドと言うワケでもない。

だけど、最後に

竜一が電話をする、その電話に年老いたハルちゃんが出る。

その場面だけで、胸がきゅーっと締め付けられるんです。

この親子に今後、そんな期待できるようなコトは起こらないかも知れない。
だけど、ふと竜一が父親に電話をしようと思えたコトが、見ているこちら側をやさしい気持ちにさせてくれるのよね。

あの後どんな会話をしたんだろう、とか。一度くらいは会ったのかな、とか。お芝居を見終わった後も余韻に浸れるワケ。

ほんの数mmの変化。だけど確実に前に進んでいる。そんなお芝居。そんな印象。

そう言うお芝居はいいよね。

ジャケットの洋ちゃんの髪型は、さすがにもうちょっとなんとかならなかったのかい? と突っ込みたいところですが。

|

« どっちも間違ってない | トップページ | 2006年上半期残念大賞 (早ッ!!) »

CUEさん」カテゴリの記事

コメント

ライナスのモリは私にはとんでもなく核弾頭でした。芝居も唄も(笑)
そしてハルちゃんが愛しくて仕方がなかったんですよね
劇中歌は洋さんの歌の中で上位の歌ですよ
切ないですよねぇ。
ことぶきさんもやっぱりそこに目がいきましたねv
あの足は凄いですよねぇ。
ヒールがすっごく似合うんだもの(驚)
イナダさんのお芝居はドタバタと笑いで構成されているのに残るのは切なさなんですよね
他の劇もDVDにならないかなぁって思ってるんですけど
どうやら唄が著作権?に引っ掛かってるようで・・・残念。

投稿: 小春 | 2006/01/16 20:47

★小春さん
ああ、やっぱり著作権…
他のお芝居も見たいなぁ…

もう最初っからハルちゃんの足に目が行っちゃって、足長いしキレイだし、足首細いしなぁ~うらやましい…

洋ちゃんのあの歌声にもメロメロですよねぇ。最後のウインクにぶっ倒れましたものッ!! 女装してもなお、子猫はクラクラですッ!!

そうそう、ハルちゃんが愛おしいんです。かわいいし。
良い役です。

でも、もし再演ってコトになったら…またモリは肋骨折らなきゃッ!!

投稿: ことぶき | 2006/01/17 10:13

わはははは!!
思わず賛成してしまった・・・
コノ!私の正直者!(苦笑)

投稿: 小春 | 2006/01/18 21:23

★小春さん
モリには悪いけど…芸のためなら肋骨の1本や2本、犠牲にしなきゃねぇ。

投稿: ことぶき | 2006/01/19 10:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61776/8185432

この記事へのトラックバック一覧です: 例え5mmでも、前へ:

« どっちも間違ってない | トップページ | 2006年上半期残念大賞 (早ッ!!) »