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2005/12/19

いろんな意味で( ゚Д゚)ポカーン (ネタバレあり)

わ、わたくし、度肝を抜かれましたッ!!

『フィジカルシアター ウーエン イ ウースト トライアル公演』を観劇致しまして、安田顕さんの体当たりの演技に、あたしは涙を止めるコトができませんッ!!! (涙はウソ)

この後にきっちりその訳を書きますので、今後「トライアル」「本公演」をご覧になる方は、自己判断で読み進めてください。

あたし的には、余計な前情報は入れず、まっさらな頭でご覧になった方がよいかと思います。

まずはストーリー。パンフの文章を拝借。

1867年、秋。
ふたりの放浪者が村から村へと旅を続けている。
ひとりは小心者でオッチョコチョイのハンス(音尾)。
相棒のクリスチャンは耳が聞こえず、言葉も喋れない。
そんな彼らが、収穫の祭りを迎えたとある山村を通りがかる。
賑やかで楽しい祭りに参加する勇気のないふたりを、見かねた月(安田)が誘う…。

月に導かれたハンスとクリスチャンは全くの異世界へと降り立つ。
そこはロボットたちが人間を支配する機会だけの世界。
完璧だけを求め、不完全な人間たちを全て排除する冷酷な世界だった。
そんな世界を敵に回し、ふたりの放浪者たちは大冒険を繰り広げる。
一度は敵の手に落ちたふたりだったが…。

ハンスとクリスチャン、そしてロボットたちは、ロボットの世界を支配する敵を倒し、再び時を越える。
行く先はもちろん1867年の平和な世界。
彼らの手の中には、正義のために闘った記憶と、そして
かけがえのない“友情”と“愛”の記憶とが、しっかりと握り締められている…。
 (以上、パンフより)

主役は完璧、琢ちゃんです。支配者との戦いで敗れた時にもがれた腕を、ロボットの女神に返して力を復活させてもらうために、相棒と見方のロボットと旅をする…って感じ。
ストーリー自体は「ベタ」ですねぇ…今時こんなストーリーでお芝居かよってくらい「ベタ」でした。

ただ、顕さんは当て書きかい? ってくらいそのまんまな役です。
月は高所恐怖症で

「地を這うミミズに生まれたかった…」

と言い、ちょっと高台に立っただけで膝がガクガク。
その膝を自分で「ピシャ」と叩いて震えを止めようとしたり(ここ、かわいい)、昔、恋をした流れ星の誘いを受けて旅に出られなかったのは…

「だって…だってさぁッ!!! ママ(地球)の引力が強すぎて抜けられなかったんだものぉッ!!!」

って、それまで低い声でかっこよくやってたのに、いきなりキャラが変わったり、二役で「賢者」をやってたんですが、背中に缶ビールの缶で作ったロボットを背負っていて、それのアテレコをするんですが、思いっきり裏声で

「でも僕は大丈夫さッ!! だって、ハッピーチャチャチャ、ウーッ!! だからね♪」

なんて…こっちは度肝を抜かれてポカーンです。

あと、テンぱって舞台の向こうに落ちたんですが、それが演出なのか本気なのよくわかりませんでした。出てきた時、衣装の「月」が壊れてたし…

演出者が「LOOSER」の鴨さんを見て決定したって聞きましたが、絶対「ハナタレ」も見てるんじゃないか って思いました。だってあれ、 「安田星人」だもの。
このお芝居自体も、 「ハナタレの安田企画」って感じがいなめません。

そんなワケで、全ての笑いの要素は顕さんが作っていました。導きながらも終始ボケまくりの「月」です。
最後は高所恐怖症とマザコンを克服して、恋人と幸せになりました、とさ♪

琢ちゃんは時々踊りながらストーリーを進めていく係って感じでした。あたし的には顕さんがすごすぎて、琢ちゃんはあんまりだったなぁ…

音尾琢真と言う俳優の味を、出し切れませんでしたなぁ…せっかく主役だったのに。

途中の冒険の場面が単調だったので、最後に「やり遂げたッ!!」って感覚を共有するコトができず、その中で彼に

「お前たちがいてくれたから、ここまでこれた。俺はお前らを、愛してるぜ」

って言わせちゃうのは、ちょっとポカン。唐突。

「さすが音尾先生ッ!!」

と言う場面がなくて、あたしはとても残念です。

でも、一緒に行ったひとなみは「あやうく小魚になりそうだった…」と言ってました。かっこよかったんだって。

お芝居は、「お芝居」「ダンス」「歌」が交互に出されて、わかりづらいところもいくつかありました。

「お芝居ばかりではない、かといってミュージカルでもない、ダンスや歌を交えたもの」を作りたかったと言う意欲はよぉくわかるのですが、どれもちょっと中途半端で終わっちゃったかな? と言う印象。
ストーリーのテンポと、ダンスのテンポが…テンポってよりチャンネルかなぁ? カチッ、カチッとチャンネルが入れ替わる感じ。だからその都度、気分がそがれる。お芝居の勢いのままダンスを見れないのよね。飽きちゃうくらい長いし。ひとなみ、隣りで寝てたし(笑) 頬杖はずしてガクッってなったね。

ただその中で、顕さんはすごくいい味出してました。

「月が語りかける」と言う図を、完璧に具現化していましたよ。
最初は月自身も自信がなくて弱々しく、最後は目的を果たし自信に満ちた声色。でも、どちらも月の光のように柔らかで包み込むような感じ。

思えば顕さん自身も「月」のような人ですよね。

顕さんの声がすごく心地よかった…

顕さん最高…

それが見られただけでも4800円の価値はあるかな…と、無理くり思ってみます。

最後に、なんまら腹立ったコトがひとつ。

お芝居の最後の方で、個々にダンスをしながらフォーメーションを組んでいく…ってなところで、男性がひとり大幅に遅れてしまったのね。

その時のこの人。

あからさまに「俺、遅れちまったよぉ」みたいなニヤけたバツの悪い顔してヘラヘラッとしてたのです。遠目にそう見えたんだけどね。それがなんとも…

お前、今、金払ってもらって観てもらってるって自覚あるのかよッ!!! (怒)

って思って腹が立つし悲しいし…だってナックスだったら…ナックスじゃなくても芝居人だったら絶対にあんなコトしないもの。

例えそんな場面になっても、現実の自分に帰らずに役のまま修正を図ろうとするだろうし、真剣さが伝わってくるから失敗したところも気にならなかったりするでしょ?

もう、興醒め。ホント。

すいません、うちの2と5に、「お芝居」をさせてあげてください…

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コメント

本公演を見る前に読んでしまいました(笑)
※推理小説で、最初に犯人を知らされても平気なタイプなので、問題なし!!むしろ、知ってよかったかも...

『LOOSERの芹沢さんの動きを見て』って、こういう事だったんですか...何だか複雑ですね。国民さんの嘆きたるや!!でも、そんな台詞を言う安田さんは、少し興味があります。NACSのお芝居では無さそうな台詞&雰囲気だから...(最近の公演しか知らないのですが)
オフィシャルサイトの安田さんのコメントも、皆さんの記事を読んだ後だと、何だかなぁ...って気持ちになりますね。

投稿: さかき@福島県 | 2005/12/19 20:38

★さかきさん
顕さんのダイアリー「初日終了」を改めて読むと、勘ぐるようでなんですが、今の状況に満足していないような気がしてなりません。トライアルは変化するコトを前提にあると、顕さん自身が自分を納得させようとしているみたい。
交通費を掛け、遠くからやってくるファンへの感謝。でも勘ぐれば、
「こんなでごめんなさい」
みたいな文章。ホントに自信を持って観てもらいたいと思ったら、胸を張って、
「来てくださいッ!!」
と言えるんじゃないかなぁ?

心が痛くなりました。

初日とあたしが見た18日とでは、もうすでに多少の違いがあるようです。
さかきさんが観る時には、今よりいいものになっていればうれしいです。感想聞かせてくださいね。

投稿: ことぶき | 2005/12/20 11:39

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