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2005/12/15

「DZ2054」ちゃん復活大作戦ッ!!2―吉良邸はどこだッ!?

寒いとところに置いておくと止まる。でも温めると動く。

こんな状態の我が「DZ2054」ちゃん でしたが、とうとうストーブにかざしても動かなくなりました。

完璧に電池切れです。

さぁさぁ、それでは職人さんがいる時計屋さんに行こうではないか。10分で電池交換してくれる、腕のいいおじいさんがいるところへ、いざッ!! (腕のいいおじいさんってのは、イメージ)

まず、昔「アニエス.b」の時計の電池交換をしてくれたところへ。

「電池交換できますか?」

「ものによってですが」

嫌な予感。

「これなんですが…」

「DZ2054」ちゃんを見せると…

「ああ…これはできないです」

「そうですか…(がっかり)」

「でも、通りの向こうのYってお店なら、ちゃんとした専門店ですから、できるかも知れませんよ」

おお。有力情報を入手。

あたしは北風吹き荒ぶ中、通りの向こうのちょっと高級ぽいお店の自動ドアを入りました。

気分的にはまさしく“討ち入り”。だって昨日は「12月14日」だもの。元祖討ち入りの日。

「あの、時計の電池交換をお願いしたいんですが」

そう言って吉良殿(仮名)にお見せした我が「DZ2054」ちゃん

「ああ、これはできません」

なにッ!?

即答です。しかもろくに見もせず言いました。吉良殿!?

「扱ってるところじゃないと無理なんじゃないんですか?」

要は『よそで買ったものは知らないよぉ』と言わんばかりのそっけなさ。

まさか、ここは目指す「吉良邸」ではなかったと言うのでしょうか?

返り討ちの痛手(主に心)をかばいながら、今来た道を引き返したのであります。

くそぅ、かくなる上は、市内でいちばん高級そうなお店に行ってみよう。 (なんとなく)

そして到着した「○心堂」。おもに貴金属を扱うお店。自動ドアを入った瞬間、

なにッ!?

びっくりしました。足の裏の感覚がッ!!! いきなり「ふわっ」としたよ。じゅうたんの厚さが違うよぉぉぉぉッ!!

思いっきり場違いな吉良さんちにお邪魔しちゃった赤穂浪士 (しかもひとりで)。しかし、あたしはひとりの男性を見てなんとなく直感したのです。

「このお方なら、あたしの『DZ2054』ちゃんを直してくれるに違いないッ!!」

年のころは70。他の店員は男性も女性も黒のスーツでバキッと決めてる中、そのお方だけは「白衣」でした。明らかになにかの「職人さん」です。

そして、その方は「ロレックス」のショウケースの前で、お客さんに商品説明をしていました。明らかに「時計職人」に違いありません。

あたしはロレックスを買おうとしてるカップルを押し退け(ホントは会話の合間を縫って)、その腕の良さそうなおじいさんに声を掛けました。

「吉良殿、時計の電池交換をお願いできますか?」 (「吉良殿」ってのはウソ)

吉良殿はあたしの「DZ2054」ちゃんを裏返してベルトをペロンとめくり、

「少々お待ちください」

と言って、奥へ消えていったのであります。

できる…

彼は「できる男」に違いありません。

あたしは「カルティエ」と「オメガ」と「ロレックス」の真ん中で、ボーっと時間を潰しました。

さっきのロレックスお求めのカップルに、他の店員が商品説明をしています。

「自動巻き」と「クォーツ」の違いを、カップルはなかなか理解できません。

「自動巻き」って言えば、「DZ2054」ちゃんが来るまであたしの本命だった「アニエス.b」の時計のひとつも自動巻きで、厚さや重さはあるけど文字盤と裏がシースルーで、部品が動いてるのが見られるのがなんとも魅力的な時計なんですよ。
電池交換がいらないっていうのが最高ね。振ればゼンマイ巻かさっちゃうんだもの。エコロジー。

dsc03011

dsc03012

店員さんはやっぱり「自動巻き」をすすめてましたね。
そのなんともアナログな感じが「時を刻んでいる」って気になって素晴らしいんです、なんて言ってましたね。あたしも一緒になって賛同したかったですけど。

カップルはピンと来てなかったね。 「別にどうでもいいや。とにかくロレックス欲しいんだよ」みたいな、ね。情緒もへったくれもないね。厚紙を時計型に切り抜いて「ロレックス」って書いて巻いとけってさ。

店員さんもそう言いたいに違いないね。

と、そんなコトをしているうちに、奥の吉良殿(仮名)が顔を上げました。すると他の店員が近寄って、白い手袋を履いた手であたしの「DZ2054」ちゃんを丁寧に扱いながら、「持ち主」を探しているご様子。

あたしはフカフカのじゅうたんの上を小走りに駆け寄りました。

「あ、それ、あたしのです」

「お待たせ致しました」

奥の吉良殿が頭を下げます。すると今度は別の女性店員がお勘定をしてくれました。電池交換だけで何人の店員が出てくるのよッ!?

「1260円になります」

おおぅ、安いッ!!

あたしは恐縮しながら、吉良邸を後にしたのであります。

討ち入り成功。「安○堂」万歳ッ!!

そんなワケで、新たに全国の「DZ2054」ご愛用の子猫ちゃんに通達致しますッ!!

『できるだけ高級そうなお店へ行き、「できる男」を探すべしッ!!』

高級そうなお店なら「できない」なんて沽券に関わる事態じゃないかと思ったのよ。プライドに掛けても交換してくれるんじゃないかと…そんな思惑があったの。なんとなく選んだワケじゃないのよ、本当は。おほほ。

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コメント

おおーよかったですなぁー(^^)
実はにゃにゃの地元…忠臣蔵の街でござるよ。
昨日は年に一度のお祭りでした。
討ち入りのご様子、しかと見せて頂きました。
(赤穂浪士子孫より(嘘))

投稿: にゃにゃ | 2005/12/15 13:20

よかったですね!!!
あ~よかった、よかった!!
DZ2054ちゃん完全復活!ですね。
職人を見分ける目☆っていうのも難しいです…さすが、ことぶきさん!
私の早いうちDZ2054ちゃんを手に入れたいものです…そーとー大変でしょうね…。
これからもDZ2054ちゃんと共に時を刻んで下さいな~。

投稿: ぴよこ | 2005/12/16 01:24

★にゃにゃさん
ありがとうございま~す。
これで2年くらい安心です。

ってコトは、兵庫の赤穂なんですか?
でもねぇ…「赤穂」って聞いてまず最初に思い浮かぶ言葉が、「塩」なんですよね。
「赤穂の塩」有名ですよね。

どうでしょうも「12/14」をDVD受け渡し日にして、毎年みんなで「討ち入り」できたらいいのになぁ~

★ぴよこさん
ほんとに白衣のおじいちゃんは、いかにも「年の功」って感じの、年輪を感じさせてくれる方だったのです。
よい出会いでした。これで時計の電池交換で悩まなくていいです。

「DZ2054」ちゃんは…今年のGWにあるブログさんをのぞいたら、
「ここで売ってま~す」
ってリンクが貼られていて、即買いしたんです。
このブログにも「DZ2054」の検索ワードでヒットしてますから、探してらっしゃる方がたくさんいるんでしょうね。

大丈夫、その時期が来たら、ぴよこさんにも運命の「DZ2054」ちゃんとの出会いがありますよッ!!

投稿: ことぶき | 2005/12/16 10:38

よかったですねー。
私が行った時計屋さんは、ふつーのとこなんですが、昔からあるお店です。
職人さんは3人いて、みなさんかなり年季のはいった方達。
そしてDZ2054の電池交換をしてくれたのは、おばちゃんでした。
「できる女」ってわけですね!

投稿: hanaka | 2005/12/16 19:02

★hanakaさん
ありがとうございます。
やっぱり「年季」って大事。
その人から「俺(私)はやるぜッ!!」ってオーラがにじみ出てますもの。

あたしの見込んだおじいさん。もしかしたらその高級そうなお店の社長さんとか創業者とか、そんな方だったんじゃないかと思いました。昔は小さな時計屋だったから、技術者=社長なのかも。
だって、その人の命令で何人も「電池交換如き」で動いてたものなぁ…

そうだわ、できるのは「男」だけでないわッ!! 訂正しとかなきゃ。

投稿: ことぶき | 2005/12/17 10:26

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