初日(日が暮れるまで)
2005年10月14日金曜日
とうとう札幌へ行く日がやって来ました。
14年ぶりの札幌。10年ぶりの飛行機。若干の緊張と、そして期待感と共にひとなみとの待ち合わせ場所である「新富士駅」に着いたのは、新幹線の出発時刻の30分前でした。
新幹線の中でたわいのない話をし、あっという間に品川。スーツケースをガラガラ引きながら「京急」の乗り場を目指すあたしたちの目に飛び込んで来たのは、人の群れでした。静岡では絶対お目に掛かれない「通勤ラッシュ」と言うものです。
例えるならば、「いわしの群れ」です。
止まってしまっては死んでしまうと言った勢いで、「群れ」はそれを横切らせてはくれないのです。まだ身軽ならばよかったのに、ふたりともガラガラとスーツケースを引いている。タイミングを合わせるか、さもなくば強引に出て行かねば、向こう側の「京急」乗り場には行けません。
あたしたちは「いわしの群れ」を乱しながら、なんとか電車に乗り込みました。
そして、乗った電車は「お見合い電車」でした。座席が横向きなんです。これが苦手。それでなくても普段電車に乗りなれてないので、もう一発で「酔いました」。
空港に着き、「東京ばな奈」を買い、チケットを引き換え、荷物を預け、手荷物検査を受け、バスに乗り込み、飛行機に乗り込み、あっという間に飛び立ちました。
この飛行機がまたやってくれます。座席のレイアウトが新幹線と一緒なんだもの。2列・3列しかないんだもの。すぐ後ろが最後列なんだもの。ちゃんと飛ぶの? 一抹の不安に襲わせました。
眼下にディズニーランドを見下ろし、遠くに富士山を眺め、見慣れた街は遠くなりけり。
小さい飛行機はあっさりと本州上空を抜け、津軽海峡を越えました。高度を下げて、見えてきたどこまでも平らに続く大地。北海道。
「ああ、やっと戻って来れた」
あたしはそう思いました。
北海道は、今にも泣き出しそうな曇天でした。
まずは到着したコトを「北の密輸元締め」に報告しようと開いたケータイに、先にメールが届いていました。
それは想像を絶する内容だったのです。
『高速道路を「登別」へ向けて爆走中
…なんと私、祭りチケットを忘れてきてしまいましたッ(号泣)。』
( ̄□ ̄;)!!!!!!
マジっすか!?
しかも、札幌市内に入ってから気付いたのだとか…
メールの時間が 11:30頃。その時点で時刻は12:30でした。
北海道の都市間って、本州人にはピンと来ないんだけれども、それは本州では軽く県を越えるような距離です。それを戻っちゃってるもの…
焦って事故ったりしないか心配でしたよぉ。しかも道中「雨」だったそうで…デンジャラス過ぎです。
乗り込んだバスは順調で、あたしがこの数日にらめっこし続けた札幌地図をなぞるように、確実に真駒内を目指していました。
そして無事「アパホテル&リゾート札幌」へ到着。荷物を引いてロビーに入り、まずは「リストバンドの交換を」の指示を受けて行列の並んでいると、これまた信じられない事態が…
「3日通し券のリストバンドがなくなってしまい、ここでは引き換えられません。会場で引き換えてください」
とな。アホかッ!!!
なくなったってどう言うコト? いきなり消えてなくなったワケじゃないでしょう。ツアーなんだから、事前に人数だって把握してるでしょう? 3日通し券が何人、と、始めに用意しておかなかったの? それでここに何分も待たせて、ないから会場に行けって…
時計を見ると、1:55です。
どうやったらそこから5分でスタジアムに行けるって言うのでしょうか?
もう半ば「トークショウ」は諦めて、今度は荷物を預けるクロークへ並びました。
これもまた指示不足で、アパホテル&リゾート用のクロークと、市内の他のホテル用のクロークの列が違うのに、わかるように指示を出してくれなかったばっかりに、また列を並びなおすと言う破目に。カウンターの下の辺りに紙が貼ってあったのですが、そんなもの、行列で見えなくなってしまします。
散々な目に会って、それでも身軽になったあたしたちは、急いでホテルを出ました。
そしたら、バスで会場まで送ってくれるとのコト。
「当たり前だよな」
そう思いましたよ。飛行機が遅れたワケでもなし、バスが渋滞に巻き込まれたワケでもなし、順調に進んでいたのに、2:00をとっくに過ぎているってどう言うコト? オフィシャルツアーはトークショウに間に合うようになってるんじゃなかったっけ?
この時点であたしは、JTBの手際の悪さ、スケジュールの組み立ての浅はかさに、だいぶ腹が立っていました。
そしてバスで会場入りしたあたしたちを待っていたのは、またもや「手際の悪い」人間たちだったのです。
スタジアムの中から、歓声や笑い声が聞こえて来ていました。しかし、あたしたちは雨の中、カッパを着たまま、「待たされていた」のです。
またもや「3日通しのリストバンドがないので、今、持ってきます」と…
ところがです。近くをうろうろしていた係員がおもむろに「あたし持ってますよ」と、黒いリストバンドの束を取り出したのでした。
黒い3日通しのリストバンドを誰が持っているか? ツアー客の一部がなんで並んでいるのか?
連絡が行き渡っていなかったようなのです。
もう、本当に怒りをどこにぶつけていいのかわからないまま、リストバンドをちゃんと腕にする間もなく、「勝手口」から慌てて入ったスタジアムでは、開会式が行われていました。
後から知ったのですが、それでもツアー客が遅れているからと、ステージもそれを待っていてくれたようなのですが、それすら遅れました…
開会式はどうでしょうの公式にも書かれている通り、
式次第
一、 鈴井貴之、藤村忠寿、嬉野雅道入場。
二、 ご来賓のonちゃん様入場。
三、 祭りイメージキャラクター・なまはげ様入場。
四、 番組オープニング曲斉唱
五、 ご来賓のonちゃん様より、祝辞
六、 テープカット、くす玉割り
七、 「祭り桜」記念植樹
八、 なまはげ様より、万歳三唱
と、つつがなく執り行われ、引き続きトークショウに移りました。(onちゃん入場後あたりにあたしたちも入場)
始めはそれでも聞いていたのですが、そのうちある不安に襲われたのです。
グッズ販売所の前の、行列を仕切るための柵。これが何重にもなっているコト。その時、ふじやんに突っ込まれながらも買い物をし続けていた人たちは、それほど並ぶコトもなく、すんなり買い物をしていました。
トークショウが終わったら、どう券引換所も、この誘導用の柵も、人で埋め尽くされるでしょう。だったら、ステージの上のみなさんには悪いですが、今の内「買い物」をしてしまった方が賢いのではないかと思ったのです。
それは、大正解でした。あたしたちは買いたかったものを買い、出店の方にも行ってみて「かた抜き」をやったりしました。
トークショウが終わってしばらくしたらあたしたちはここを離れなければならないのです。6:00にあの店を予約してあったし、その前にホテルに帰ってチェックインしなくちゃ。
そしてこの時点で、元締めご一行はまだ到着されていませんでした。
このブログでも告知しましたが、元締めたちの「アイスどーじょー」のどうでしょう藩士へのおみまいは、実は実施されませんでした。残念ッ!!
だって元締めとあの店に6:00に待ち合わせなんだもの。なのにまだ着いてないんだもの。彼女たちが満足に祭りに参加できないのが申し訳なくて…いっそ最後まで会場にいてもらって、あたしたちふたりで宴会だ!! とも思ったんですがねぇ…
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