最終日(日が暮れて)
公開枠撮りが終わって、昼のトークショウも終了。
16:30からパスタの引き換えなので、そのまままた「アリーナ」へ。すでに本日3往復目。もう変な歩き方になっちゃって…。しかし、名札してるのに誰も声掛けてこないぞ、おい。
たぶん、その前にアリーナからスタジアムに向かう時、お昼ご飯にローソン屋敷で肉まん買って食べながら歩いてたのですが、一緒にいた「ムンクさん(小)」がちょっと誠に申し訳ないんですが邪魔だったので、あたしのエルメスのバサスの“ふた”に、巻き込むように止めておいたのです。
そうすると、バッグが黒色だけに海苔巻きみたいになりまして、さながらムンクさんは海苔巻きの“具”のようになります。それを斜め掛けして後ろに持ってきちゃうと、もうすっかりムンクさんは「荷物」以外の何物でもなくなってしまうのですが、そうやって歩いていると、後ろの方で
「かわいい」
と声がして、カシャッとカメラのフラッシュが光りました。きっと、ムンクさんのあられもない姿を誰かが写真に収めたのでしょうね。そのバッグにビシッと
ことぶき 静岡
と名札が貼ってあったので、その写真にもバシッと写ってるはず。
その方、ここ読んでくれてないかなぁ…
アリーナの小泉さんのお店に直行。
そう言えば朝、食券をどこで買えばいいのかわからなくて、直にお店に来てしまった時、お店の前で
「いっぱいありますから、来てくださいね。待ってますよ」
と気さくに声を掛けてくれたのが小泉シェフでした。
いいホテルの料理長さんなのに、なんていい方なんだと思いました。「しあわせ余波」でこっちも優しくなれます。
受け取ったパスタは温かく、それだけでしあわせになりました。夕方が近づくにつれ、気温が下がってきていました。
お味の方も美味。レシピまで頂いて、しかもそんなに難しくなさそう。もうちょっと経ったら、祭りを思い出しながら作ってみたいものです。
それから、初日に続いて「かた抜き」チャレンジ。初日と合わせて6枚。内3枚が「ダメ人間」。あれはホント、難しい。
さて、もうそろそろ「どう券」も使い切らなければならない時間です。
アリーナに入って「お守り」と「おみくじ」をやれるだけ買って、終了。
またもやスタジアムに向かわねば。
クロークに預けてあったコートを引き取り、スタンドの隅に座った頃にはすっかり日も沈み、ちょうちんに灯りが点り、祭りの終わりを感じ始めました。
気温も急激に下がりだし、歯がガクガク鳴ったけど、不思議に我慢できない寒さじゃありませんでした。
北海道が寒いのは当たり前、むしろこの数日間の暖かさの方が珍しかったでしょう。だから、この寒さすら愛おしかったのかも知れません。
そして、夜のトークショウが始まりました。
どうでミー賞の「名台詞部門」と「ミスターのダジャレ部門」の発表。
対決列島で「やぁやぁ鈴井貴之ッ!!」と巻物を読んだ白塗りの顕さんが登場。進行役です。
「第10位は、この方のこの台詞です!!」
と顕さんが言ってドラムロールが鳴り終ると、受賞台詞を言った方にスポットライトが当たり、マイク前に出て台詞を言う、と言うシステム。ほとんどが洋ちゃんの受賞でしたが、うれしーが1つ、ふじやんが2つ受賞。うれしーにスポットライトが当った時なんてすごかったもの。「うれしーコール」が。
やっぱりねぇ、この祭りに来た大抵の人は、「うれしー」を見に来たんだと思うの。あたしたちもそうだった。いつもカメラに写らないし、あんまり喋らない。でも「文章」としてはかなりの長文を書かれ、そしてその文章は人の心を鷲づかみにするのです。
そんなうれしーを間近で見られるまたとない機会。あたしは洋ちゃんやミスターに会えるうれしさもさるコトながら、うれしーを見られるのがすごくうれしかったのですよ、この祭りの間。
各受賞者が台詞を言った時の拍手と歓声。凄まじくて馬鹿馬鹿しくて、そして最高に楽しかった。
スタンドの階段のところで、客席に向かって立っていた警備員が、「何がそんなのおもしろいの?」みたいな顔をして、時々ステージの方を振り返っていました。
警備員さんが「どうバカ」でなければ、きっとこの盛り上がりは理解できないかも知れない。「シカでした」って言ったら、会場がバカみたいに沸くんだもの。たまらなくアホらしいよなぁ。
「どぉも、奥さん、知ってるでしょぉ、大泉洋でぇございます。おい、パイ食わねぇか」
なんて、洋ちゃんは間違えて「大泉でぇございます」って「洋」を抜かしたのね。でも会場は「大泉洋でぇございます」って揃ってたりねぇ。この会場のエリート度はすごかったなぁ…
ミスターのダジャレ部門だって、受賞するのはミスターだけだってのに、
「第1位は、この方のこのダジャレです」
って言うのよ。そして毎回ミスターにスポットライトが当るたびに、「おおぉ!!」と言うどよめきと、「ミスターおめでとうッ!!!」と言う歓声が上がるのです。その辺の「乗りのよさ」ってすごいと思う。思いっきり自覚のある馬鹿らしさね。その時は、冷静に省みちゃいけないのよ。楽しんだもん勝ちなのね。
そしてついに、閉会式。灯り続けた聖火の火をミスターが荒々しく「吹き消して」セレモニーは全て終わりました。(あの時はすでに骨折してたのね。おいたわしや、ミスター)
最後にはもちろん「1/6の夢旅人2002」の大合唱。
ホントにこの歌はすばらしい歌よね。うれしくてがんばろうって気になる。でもちょっとせつなくて泣きたくなる。いろんな感情を呼び覚ます。
その歌を、みんなで歌う。きっとみんな同じ気持ち。それがまたうれしいよね。
お次は3日間恒例の花火のプレゼント。会場全体で10カウントしてキュー出しで花火が打ち上がるのです。たぶんほんの15分くらいだったと思う。でも引っ切り無しに上がるから、すごい数だったと思います。あたしは夢中でカメラのシャッターを切ってました。これがキレイに撮れたのよ。いっぱいUPしますね。
子供も大人も、男も女も、空を見上げて歓声を上げて、花火に拍手をして…言うコトないよね。完璧だよね。
白い息と花火。こんなにミスマッチなのに、なぜかとっても心地いい。美しい光景でした。
最後に、ステージの上の4人と顕さんからひと言ずつ。みなさん「きてた」ね。そしてヒゲのウソ泣きにはだまされたよッ!! 眉毛互い違いになってたのにィッ!! くそぉッ!!
きっと…
この祭りが終わる頃から、ここには冬がやってくるのでしょう。その証拠に、会場内で何度か『雪虫』を見ました。10月に北海道に来るのは初めてだったので、実は雪虫を見るのも初めてでした。
秋が終われば、冬が始まる。何かが終われば、ほかの何かが始まります。終わりっぱなしはないのです。
祭りが終わったら、きっとほかのなにかが始まります。それがなにかはわからないけど、なんだかちょっと、ワクワクしてる自分がいました。
ここに来る前は、「祭りが終わったら脱力感しか残らないかも。その後は何を楽しみに生きよう」なんて思ってました。
でも不思議と、祭りが終わっちゃったコトへの悲しさはありませんでした。なんだか気持ちが前向きにしか動いていない。
それは、祭りが終わって数日経った今も同じです。祭りを振り返る気持ちにはあまりなれないのです、不思議に。こうやって文章にしておいた方がいいし、記憶はどんどん薄れていくのでいいに決まっています。でも、なぜだか「忘れるコト」を怖がっていない自分がいるのです。
祭りで見たもの、聞いたもの、感じたもの、触れたもの。きっと細かくおぼえてはいられないでしょう。でも、大きく心に刻まれたものは、きっとずっと残っています。それを無意識に確信できているのではないかと思うのです。
今までよりも一層、この「水曜どうでしょう」と言う番組が好きになりました。
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コメント
ことぶきさん、こんにちは。エルメスのバサスですか~。やっぱり最終日アパリゾートホテルに帰るとき前を歩いていたのがことぶきさんだったんだ~。
勇気出して声かければよかった!!!
でもムンクさんが見当たらなかったから、間違ってたら悪いなと思ってしまいそのままとなってしまいました・・・。
名台詞の会場皆で言うあの一体感、思わず鳥肌立ちました。そして4人が舞台袖に引っ込むときに洋ちゃんが「僕達は一生」と会場に向かって問いかけ、それに対して会場全体で「どうでしょうします!」と叫んだときは涙が出てしまいました。あの時の満足そうな洋ちゃんの顔、子猫ちゃんでなくてもやられてしまいました。
本当祭りに参加できた良かった!
次の祭りはうれしーと藤やんが三線をマスターした頃ですね(*^_^*)。
投稿: kamokamo | 2005/10/20 19:41
はじめまして、キリと申します。
私もお見かけしました、1日目の昼のトークショー終了後、オフィシャルホテルに行くまでの間、私の前を歩いていらっしゃいました。
いつもブログは拝見していたので、よっぽど声をかけたかったのですが、小心者のため声をかけられず・・・
私もつい最近訳もわからず「それ魅力!」というまんまのブログを作ってみたんですが、よろしかったら是非。
投稿: キリ@静岡 | 2005/10/20 20:15
やっぱり、ムンクさん(小)を持ってた方はことぶきさんでしたかー。
16日、食券の並んでるところの階段付近でをお見かけしました。
すごく声をかけたかったんですが、後ろから追いかけられてて(追いかけられる?)わわわーと行ってしまったんです。
後に後悔しました・・・。
私の言いたい事をビシッと言葉にしてくれることぶきさんに会いたかったんです。
祭のあと、私も脱力感があると思ってました。
でも今、全然ありません。素敵な時間を悔いなく過ごせたからかもしれないですね。
投稿: ゆずこ | 2005/10/21 00:06
★kamokamoさん
こんにちは!!
ムンクさんはですねぇ…さらに邪魔になりまして(笑)、空気を抜いてバッグの中にしまわれていたんですよ。
初日の名札にはブログ名もビシッと書いたのですが、殊の外みなさん名札を貼ってらっしゃらなかったのでちょっとこっ恥ずかしくなり、最終日は「ことぶき」と「静岡」とその下に小さく富士山の絵を描いて「市」って付け加えました。要するに「静岡県富士市」ってコトで。
洋ちゃんが「僕たちは一生」って言った後の「どうでしょうします」って言うのは、なんだろう…「反射」ですね。もう脳みそで考える間もなく口から出てしまうって感じですよね。
★キリ@静岡さん
はじめましてぇ。同県人の方ですね。
昼のトークショウ終了後、確かにアパさんへ向かいました。完璧にそれはあたしですね。
あたしもみなさんの名札を見ながら、知った名前の方がいないかなぁ~と思っていたのですが…
あたし、コンタクトしても0.7くらいしか視力がない上に乱視なんです。よく見ようとすると睨んじゃうので、ケンカ売ってるみたいになっちゃって…(笑)
胸元に名札を貼ったら、すれ違う一瞬で判断しなきゃいけないワケで、なのでバッグに貼って、後方から見やすいようにと思いまして…
みなさんやっぱり後方から気付かれてますね。
気付いてもらえてたってだけでもうれしいですッ!!!
キリさんのブログを拝見したいのですが…URLがわからないので、よろしかったら教えてくださいッ!!
★ゆずこさん
おお、それもあたしでしょう!!
目撃談がありうれしいです!!
並んでるから、立ち止まってお話って具合には行かなかったですよね。
トークショウの時に隣りに座られた方やなんかに声を掛けてみた(主にひとなみが挑戦)のですが、なかなか会話が弾まず新たなお友達はできませんでしたねぇ。
北の密輸元締めは、地下鉄で一緒になった方と仲良くなったと言っていました。
次の祭りでは、絶対友達作るぞッ!!!
投稿: ことぶき | 2005/10/21 10:27