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2005/09/23

それはまさに「反面教師」

高校の頃、こんなコトがありました。

「現代国語」の授業でした。
どんな教材だったか忘れましたが、それは《月》について書かれたものでした。
教師は、その日の授業のまとめに入りました。

「この中で、《月》を見るのが好きなヤツはいるか?」

と。

あたしは得意気に手を挙げました。

※ ※ ※

それはたぶん、4・5歳の頃だと思います。
車に乗っていてふと目を上げると、窓から《月》が見えました。満月でした。
車は高速で走っていて、周りの景色は流れていくのに、月だけはほとんど同じ場所にいます。
車が向きを変えたら、今度は後ろの窓から見えます。

「パパ、月が追いかけてくるよ」

あたしはそう言いました(ウソでない。記憶があるもの)

たぶんその時から、《月》はあたしの中でちょっと気になる存在だったんです。

いつでも自分を見ていてくれる。時には真っ赤な色だったり、冷たい光を放っていたり、かと思えば暖かかったり。

ただ見ていてくれてるだけなんだけど、それはとても安心できるものだったんです。

※ ※ ※

「《月》には“大人になるのを拒む”とか云う意味があるそうだ。月ばかり見ていると、お前はいつまで経っても大人になれないぞ。子供のまんまだ」

その教師は、馬鹿にしたような口調でそう言ったんです。
(確かに教材の文章はネガティブな小説だったけど)

なぁにを言ってるんだ? この教師は? じゃあ、「お月見」はどうなるんだ? それ以前に、なんでそう“決め付ける”んだ?

あたしは立ち上がり、食って掛かりました。

「なんでそう決め付けるんですか? 綺麗だなぁって見上げてると、大人になれないんですか?」

「子供っぽい行為だってコトだ」

「月を見るのが子供っぽいっんですか?」

昔からゴングの音が聞こえちゃう性格だったあたしは、もう気持ち的にはステップを踏みながら構えちゃってます。

その時は、誰かが「まぁまぁ」みたいに場を収めたと思うのですが、あたしはもう、信じられなくて。

教師が、生徒の意見も聞かず、頭ごなしに自分の考えを押し付けた。

《月》が馬鹿にされた。

※ ※ ※

それがいちばんの転機になったと思います。

自分が正しいと思う考えの対極にある意見も、否定はできない。
理解はできなくても、存在は認めなければ、と。

鈴井さんの座右の銘を見て、驚いたねぇ。

ああ、彼もきっとあたしと同じように、ある日ふとこう思ったんだろうって。だから意識して、座右の銘にしてるんだろうって。

でもそんなあたしの座右の銘は「人間、死ぬまで学習」です。

PS その教師はのちに国語の教師でありながらあろうコトか『名残り』《なのこり》と読み違え、生徒に訂正されると云う失態をし、年度末にリコールされました。

うちのクラス、恐ろしいクラスで、教師をリコールしてたんです。(3年間で2名…)

「あの先生は、教え方が下手でなんにもわからない」

って。いやホント、下手だったんだもの。

でも、今考えると、おっかない生徒たちだったなぁ…

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