幸せな番組
びっくり。まだ日曜の疲れが抜けてない…
ええと…
「元気が出るテレビ」のDVDを見る機会ができて、昨日の夜に見ていたんですが…若い方はわかるかなぁ? 1985年と云うから、もう20年も前の番組になるんですね。
とにかくくだらないコトばかりやっていて、そのくだらなさがおもしろくて大好きでした。
確か日曜の夜8時からの放送でした。ゴールデンもゴールデンです。
なのに、久しぶりに見た「元気が出るテレビ」は、なんだか笑えるところが少ないのです。
河童がどうの、半魚人がどうのとか云う企画は、もう子供だましみたいで見てるのも辛い。
そしてその笑えるところって云うのは、「人の素のリアクション」ばかりでした。
バズーカで起こされて驚いてる人の顔。
金メダルが途中で摩り替えられ、見事に壊されたのを目の当たりにしているメダリストの固まった顔。
見事でした。
そして特典映像で当時のスタッフ(テリー伊藤・ダンカン・土屋D・高橋がなり)の裏話を見ていて、ちょっとイライラ感が湧き上がってきたのです。
自分の作った番組を自画自賛している構図は「どうでしょう」と同じなのに、なんでだろう?
あ、そうか。なんだか偉そうなんだよね。テリー伊藤が。
そしてほかの3人は、自分の過去の仕事を、と云うよりか、テリー賛美になっちゃってる。
そこが非常に見ていてイライラしたんです。
そして、出演者のたけしさんが昔スタッフに、
「俺はお前たちと仲良くするつもりはない。仲良くしたって、売れなくなったら切られる。仲良くなくたって、売れてればお前たちは(俺を)使うんだろ?」
と言っていたのを聞いて、かっこいいと思った、と高橋がなりが言っていました。
そのがなりだって、「マネーの虎」の時みたいに威厳のある感じじゃなくて、もうヘコヘコして小間使いみたいに他の3人の焼肉を焼いたり、ビールを運んだりしてるんです。
それを見て、さらに『これはあたしが見たいものじゃない』と思いました。
そしてすぐに、どうでしょうのDVDに替えたんです。
まさに、永遠に色褪せるコトがない「人の素のリアクション」ばかり収められ、無名の大学生をレギュラーとして大抜擢して始まった番組。
スタッフと出演者が仲良しで、小間使いみたいな上下関係もありそうにない雰囲気…
副音声ではいいだけ自分の番組を自画自賛し続け、視聴者に感想は聞くけどそれになびいたりはせず、ただ自分たちのおもしろいと思えるものを作り続けている人たち。
あたしは、こっちがいいと思いました。
日曜日、箱根で男性4人が「対決列島」をしているのを見ました。
ベンチに向かい合うように2人が座り、ひとりがビデオを回し、もうひとりはレフリーです。
真ん中にお菓子の箱が置かれ、ひとつ完食するごとに口の中を見せていました。
とっても楽しそうでしたよ。
誰に迷惑掛けるコトなく、どうでしょうの世界を自分のものにして、楽しんでいるんです。
どうでしょうは「見る」だけじゃないんです。「する」コトもできる。
あたしたちだって、ムンクさんを抱えて人ごみの中を歩きましたよ。
でもそれだって、どうでしょうで楽しみたいと思うからなんです。
もしかしたら、あの男性4人をあたしたちが「楽しそうだ」と思ったように、あたしたちも「楽しそうに」見えたかもしれないです。
同じどうバカからみたら、それぞれがそれぞれに楽しそうに見えているのかも。
なんだかそれは、いいコトだな。
あちこちで今日も、対決や、絵はがきの旅や、カブや、サイコロの旅が行われ、みんなが笑って、やられて、楽しんでいるんだと思ったら、「水曜どうでしょう」って番組は、幸せなヤツだと思えたんです。
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コメント
ことぶきさん。恥ずかしながらごま、泣いてしまいました;;見事です!ステキ!!
『みんな見て!!このブログ見て!!!ほら、藤やんも見なさいよ!』と大声で叫びたい気持ちでいっぱいですよぉ!
そうですね、どうでしょうってすごい番組だ。幸せな番組。そして私たちも幸せ。うん、ステキ。
投稿: ごま | 2005/08/30 11:26
へろ~ごまちゃん。
手前味噌でごめんよ。
あのね、あたし実は、泣きながら書きました。
昨日の夜、泣きながら下書きしてたんです。
いいよねぇ、どうでしょうって。
投稿: ことぶき | 2005/08/30 11:58