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2005/06/16

がっつりサンデー ~そしてヤツにはもう一度会っておかなければなるまい~

午後8時になりました。
ここからが本番。ナイトサファリへの出発です。ひとりひとつ、ナイトスコープを渡され、明かりが何もないパーク内を動物バスでめぐるのです。

「…ヤツをもう一度この目で見ておきたい」

大事な車に傷をつけたらくだとの対面を希望する彼氏。なんだったら直前でバスを乗っ取ってひき殺しかねません。一触即発ッ!!

とりあえず前半戦は穏やかに猛獣たちのアグレッシブな姿をスコープで観察。

ガイドのおっちゃんがこれまた無類のダジャレ好き。でもおやじギャグなのですね。ミスターのような高度で緻密なダジャレではないワケです。こう…脱力してしまう。笑いも「鼻で」笑っちゃう種類の笑い。これは疲れます。

「ライオンは『百獣の王』と言われていますが、トラは『密林の王』と呼ばれているのです。これは覚えて帰ってくださいね。…来週の試験に出まぁす」
とか言うのです。

                             試験?

試験と言えば?

あたしの口からとっさに出たのは

「マジっすか?間違えたら四国ですか?」

だれもリアクションしてくれませんでした。

それから、道のど真ん中に飛び出してきたシカに。

「あとでちゃんと怒っておきますね。…シカっておきますから

とか…とか…もう思い出せないや。
とにかく、ミスターのダジャレに慣れてしまったあたしには、体感温度を下げるだけのものだったのです。

そして、草食動物ゾーンに入りました。
バスは真っ暗闇の中、スロースピードで進みます。

と、その時。

「ああ、なんか道の真ん中で寝てますねぇ…あ、らくだだ」

( ̄□ ̄;)!!!「あいつだッ!!」
あたしは小さな声で叫びました。

「そうかなぁ?」
と半信半疑な彼氏。仇は確実に特定したいのでしょう。慎重です。

とにかく、そのらくだのせいでバスは立ち往生。ちょっとずつバスを前進させ、ビビらせて退かせる作戦です。

何回も、何回も…

「なかなか動いてくれませんねぇ」とおっちゃん。

「ね?ね?このふてぶてしさはヤツに違いないんだよ?ヤツはあたしらがもう一度ジャングルバスで来るのを知っていて、手をこまねいて待っていたんだよ」
「くそぅ…ことごとく憎らしい
らくだだ」
「しかし、このまま動かなかったら…ヤツなら有りうるけど、そしたらあたしたちは、このバスはどうなるんだろうねぇ」
「どうなるんだろうなぁ」
「いっそ、死なない程度に轢いてしまっても、我々としては仕方ないコトだよね?」

「そうだな。俺は賛成だ」

動物愛護協会が聞いたら卒倒もんの会話を交わすカップル。

「あ、どきました」

そんなあたしたちの邪念が届いたのか、らくだはバスに道を譲ったもよう。

通過するバスから、夏毛に生え変わる前のきったない風体が、肉眼でも確認できました。

「お、おまえだな?おまえだ!俺の車を傷つけたのは。いいか?次に会う時は覚えておけ」

彼氏は金網越しに呪いの言葉を吐き、らくだは最後まであたしたちの方を向いて、そして暗闇に消えて行きました。

多少、彼氏の気は晴れたようでした。
さっきは「逃げる」と言う形で終わった戦いに、今回はとりあえず「言いたいコトを言った」と言う+αがついたのですからねぇ。

しかし、もう2度とマイカー入園は有り得ません。
みなさんも、軽々しくマイカー入園をするべきではない、と忠告しておきますよ。

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